「仁司のソレ、あらためて見ると結構大きいね。でも元気ないみたいだよ?」
「ねぇ、私が元気にしてあげようか?」
そう言うと、俺のソレをいきなり握りしめてきた。
「ちょ、ちょっと! 何するんだよ!」
「あれ、嫌だった?」
「……嫌じゃない、けど……そ、そこ、汚いだろ」
俺の訴えに耳を貸す様子はなく、今度は先端の部分に舌を這わせ始める。
「――っ!」
「えへへ、舐めちゃった。ヘンな味だね。ねぇ仁司、他人に舐められるのってどんな気分かな?」
「そ、そんな、こんなのおかしいよ! だって、姉弟なのに……」
姉のそんな行動に、ムラムラとこみ上げるものを抑えられなくなっていた。
血の繋がった姉弟という背徳感が、抗えない興奮へと変わっていく。
「なんだ、ちゃんと機能するんだ。心配しちゃったじゃない」
「でも、まだ本調子じゃないよね?」
ソレを握りしめたまま、怪しい上目遣いで俺を見つめる。
「実はちょっと試してみたいことがあって。ここの、お尻の穴の――」
「お、おい! なにするん――ああっ!」
人の事などお構いなしに、平気で指を突っ込む。
「ここをこうすると、どう? どんな感じ?」
「う――ちょ、ちょっと! いや、だ、だめだって!」
「ここの所にね、当たるようにすると……」
「あ……ほ、ほんとに、やめ、てっ――」
怪しく動く指先に、段々と気が遠くなるのを感じる。
「……ほら、もう元気になった!」
混濁する意識の中、自分でもびっくりするくらい、ソレはあっという間に力を取り戻していた。
「大丈夫だよ。みんなこうなるらしいから」
「……何で、そんなこと、知ってるんだよ」
「ふふふ、すごいね。ビクビクってしてる……」
もう、わけがわからなくなっていた。
たぶん何かがキレたんだと思う。
自分で自分が抑えられなかった。
姉の整った顔立ちや、綺麗な髪の毛。
大きめの瞳に、ぷっくりとやわらかそうな唇。
まるで誘われるように、自分のソレを姉の口に押し込んだ。
「んぐっ!? ぅんんんんーっ!」
暴れる姉の頭を押さえつけて、激しく口内へ突き立てる。
「んぐ!、んぅ、んん、んあっ、あぐっ! ……ひゃ、ひゃめ……」
俺は悪くない、そっちが誘ってきたんじゃないか……等と頭の中で言い訳しつつ、口内を隅々まで蹂躙する。
「んあっ、あふっ、んん! んぐ、ぅんん!」
「おい、歯を立てるな!」
「んんっ……! あむ、くちゅ……ぁん、ちゅる、ちゅぱ、んふぅ……!」
初めは睨み付けていた瞳も、次第に恍惚のそれへと変わっていく。
弟にされるがままの姉という状況に、俺の興奮も最高潮だった。
「んん!……ちゅぽ! くちゅ、ぢゅる、んん、ぢゅぽ! ぢゅぽ!」
口内を支配する棒を逃すまいと口をすぼめているので、嫌らしい音が辺りに響き渡った。
「……もう、だめだ、出すぞ!」
「ん、ふぁあっ! ふあああああぁぁーーっっ!!」
素早く引き抜いたせいで、姉の顔や服までも白く汚していく。
そんな光景を眺めていると、口から垂れている液体にピンク色が混じっていることに気付く。
口から引き抜いたソレに目を移すと、うっすらと血に染まっていた。
「けほっ、けほっ! ん……もう、どうしてくれるのよ! 服が汚れちゃったじゃない!」
水道で口をゆすぎ終えると、さっそく姉の尋問が始まる。
立場は完全に逆転していた。
「だって、その……ごめん」
「仁司がこんなに強引だったなんて」
「あの、本当にごめんなさい」
「……うん、まぁ、私にも悪いところあったんだけどさ」
こんな事になりながらも、姉はあまり怒ってはいなかった。
初めからこうなるとわかっていたのだろう。
「でも、もう少し気をつけてよ。ソレだって壊れたら困るでしょ?」
そう言った後、今度は血に染まったソレをやさしくゆすぎ始めた。
「ねぇ仁司。またしてくれるよね?」
怪しい笑みを浮かべながら、ゆすぎ終わった電動歯ブラシをコップに戻す姉だった。
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